中野坂上のワイン屋さん、藤小西の立ち飲みバーでココファームのブルース・ガットファヴさんのセミナーが行われました。非常に中身の濃いセミナーで写真もそこそこでお話に聞き入ってしまいました。長文失敬!
まずはこころみ学園の歴史と、ココファームの今後のお話。ブルースさんは89年にカリフォルニアよりコンサルタントとしてココファームに短期滞在されましたが、その後数年アメリカと日本を行ったり来たりし、フルタイムで移住することになったそうです。
ココファームでは10年前から原料を国産に切り替え始め、2008年からは100%国産葡萄を使用するようになるとのこと。日本人のワインの知識が成熟するにつれ、日本ワインも地元の葡萄で作られるべきという価値観があたりまえになるだろうという考えがあったからだとか。ただ国産に切り替えるにあたり、味の質が落ちないように葡萄産地は逆に県内産にはこだわらず、日本全国の良質な葡萄を求めていくそうです。


良い葡萄を確保するには農家さんとの良いお付き合いが不可欠、ということでブルースさんも農家さんのところへ通ってはお茶を飲み、世間話をしつつ交流を深めているとのこと。オヤジギャグも細やかな気遣いもお手の物なブルースさん、もはやアメリカ人とは思えません。
またココファームでは「自然にワインを造ること」を基本とされており、畑では極量農薬を避け、仕込みでも出来るだけ手を加えない方針をとられているとのこと。実際この日試飲したワインも補糖無しのもの、天然酵母で仕込んだものも多く、そのどれもが実にクリーンで美味しい!自然派ワインにありがちな「??」な感じは皆無。さすがです。
本日の試飲は8アイテム。まずは甲州2種。2006足利呱呱和飲は近代的な醸造技術で仕込まれたフレッシュ&フルーティーなワイン。対して2005甲州F.O.S.は醸し系甲州の天然酵母仕込み、ろ過無し、清澄無し。どちらも好きです。万人受けするのは前者ですが、醸し系も旨み満点ではまります。
次は2006農民ドライ(ケルナー、ミュラートゥルガウ、シャルドネ)と2006北海ケルナー。前者はドイツ品種の華やかなハーブ系のドライなワイン。後者は天然酵母でドライで仕込もうと思ったら途中で発酵がとまっちゃったので残糖アリのスタイル。これまたそれぞれ美味しい。
そして2005農民シャルドネはステンレス発酵で天然酵母メインのワイン。2005山のシャルドネはhaあたりの買い入れ価格を保障することにより、厳しい収量制限などをして育てた葡萄から作られたワイン。樽発酵、樽熟成。なるほど、それなら5000円という価格も納得です。個人的には樽無しの農民シャルドネの方が好きなのですが、こちらは「まあまあのシャルドネ」ということでもう造らないそうです。残念~。
赤の試飲は2005農民ロッソと2006風のルージュ(バレルサンプル)。農民ロッソは山形のカベルネとメルローが95%、ノートンが少々のブレンド。ドライでバランス良くコストパフォーマンス抜群のお気に入りの一本。そして風のルージュは北海道、余市のツヴァイゲルトレーベ100%。天然酵母仕込。これまたきれいで実にウマい!今まで飲んだ国産ツヴァイゲルトレーベの中では一番かも。発売されたらお買い上げ確定です。
ちなみにココファームのワインでは「こころみ」シリーズというものがありますが、これは「試み」シリーズという意味の試験的な製品なんだそう。なので「こころみ」シリーズから昇格して「農民」シリーズになるものもあれば、そのまま終了してしまうものもあるとのこと。「こころみ」ワインで好きなものがあったらケース買いしとかないと無くなっちゃうかも!
ココファーム、ワイナリーとしての方針がとても明確かつ的確で判りやすく、ワインはどれもハイグレード。ブルースさんのお話も実にわかりやすくて面白く、ますますファンになりました。今度はぜひワイナリーでお話伺いたいです。
ちなみにセミナー後カリフォルニアの話になったのですが、やっぱりCAではばりばり補酸してるらしい。だからハングタイムひっぱれるのねん。カリフォルニアの裏話も聞きたいな~。


藤小西では同時開催で国産ワインの試飲会も開催されていました。どれもこれもウマかった~。実に密度の濃い2時間でした!