山形県上山市のタケダワイナリーを訪問しました。以前飲んだ樹齢70年の古木から生まれたベリーAの素晴らしい香りに衝撃を受け、どうしても畑を見てみたかったのです。
古木の畑があるのはワイナリーの正面の丘の中腹。正面には蔵王連邦。葡萄の木漏れ日が気持ちよく、やさしく包まれるような、なぜかとても居心よく感じる場所です。まだぶどうは色づき前の緑色。収穫は10月末くらいになるそうです。


このベリーAは現社長、岸平典子さんのおじいさまが植えた葡萄。代々続くワイナリーだからこそ残っている大変貴重な葡萄の木。そのベリーAから醸されるワインはベリーAの印象を覆すほどの素晴らしさ。その秘密は樹齢とこの畑のテロワール、そしてご家族の思想にありそうです。
農薬全盛時代にあっても、典子さんのおじいさまとお父様は「自然な農業を」という考えの元に畑を守ってきたそうです。もちろん典子さんにもその思いは継承され、自然な環境での葡萄栽培を日々実践されています。


「畑のバランスがとれていれば、葡萄も健康な実をつけます。森の中の果樹は人が何もしないのにちゃんと実をつけますよね。バランスの取れた生態系があれば、農薬もいらないはずなのです。」と典子さん。畑を見ると下草が本当に豊か。なかには相当草ボーボーな畑も。
「あまりにも育つと風通しが悪くなってしまうので刈らないといけないのですが、そうでなければ大丈夫(笑)。この辺の畑はもう限界なのでお盆休み前に急いで芝刈りしてます。」と畑を見ると、皆さん草刈り作業中。

タケダワイナリーの畑は丘のほかにもワイナリーをぐるりと一周囲むように広がっており、その総面積は相当なもの。これを管理するためワイナリーではスタッフ総出で畑作業をされているそうです。一人しかいない営業さんもバリバリ畑要員。実家が米造りをされているので畑作業はお手のものなんだそう。
とても気さくな典子さん。その典子さんがひっぱるタケダワイナリーはとてもアットホームな雰囲気。そんな自然体な典子さんに育てられれば葡萄たちものびのび育つことでしょう。
彼女の笑顔の後ろに広がる上山の自然、そしてこの土地に根を下ろしたご家族の歴史、それら全てが詰まっているのがベリーA古木なのかなと感じました。
ちなみに2005ベリーA古木、ワイナリーでは全て完売。典子さんの分も「50本くらい欲しかったのに販売の方から12本しかもらえなかったんです~。」と本当に完売状態。次のリリースを楽しみに待ちましょう。
典子さん、お盆休み前の大変お忙しい時期に貴重なお時間を割いていただいて本当にありがとうございました!