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池川さんの葡萄畑&シャトー酒折訪問記(08/16)

シャトー酒折のマスカットベリーA、キュヴェ・イケガワでおなじみの、池川さんの畑を訪問させていただきました!地域の名前でも畑の名前でもなく、栽培家の名前がついたワイン。ものすごい存在感です。


念願のキュヴェ・イケガワの葡萄畑はとても居心地のよい場所でした。棚だけど適度に日が差し込み、足元には草がふかふか。きれいに葡萄が揃って生っている様子はまるで中世の宗教画のごとく。葡萄の幹にもたれかかってのんびり本でも読みたくなります。



池川さんの葡萄はほとんど病気に悩まされないそうで、その理由は「葡萄が健康だから。」では健康な葡萄を育てる秘訣は何なのか?その秘密は視点の違いにあるようです。


そもそも葡萄は自分の力で美味しい実をつけることが出来る生物。「99%は葡萄がやる。人は残りの1%を手助けしてあげるだけでいい。」人間の都合を押し付けるのではなく、いかに自分が葡萄と同調できるかがポイントだとおっしゃいます。例えばそれは垣根を仕立てる時に、教科書通りにやるのではなく、その葡萄が何度の角度で枝を伸ばしたがっているのかを見極めて、その角度にしてあげること。


確かに自分が葡萄の立場だったら、「外国ではこうやってるから」と無理やり型にはめられても、「こちとら日本人なんだよっ!」ってストレスたまるかも(笑)



また葡萄畑は一つの生態系であり、どんな草が生えているかを観察することによって土中の状態がわかる。草生栽培も「草を生やす栽培」ではなくて、「草を生かす栽培」なのだとおっしゃいます。人間目線ではなく、いかに葡萄や草や微生物の立場になってものが見えるようになるか、それが池川さんのお話の根本のような気がしました。


でもそれが出来るようになるのはかなり大変なのでは?と思いますが、醸造用葡萄の栽培理論はマニュアル化が可能とのこと。現在知人の教授と共同で作成予定だそうで、これは完成がとても楽しみです。


ただ、「一流レストランのレシピに沿って料理したとしても、一般人がシェフと同じレベルのものは造れない」ことと同じように、最終的には栽培家の感性にゆだねられる」とのこと。



品種に関しては、甲州、ベリーAのほかに山梨で可能性がありそうなのはシラー。ボディのあるよいものができそうとのことです。


池川さんからは様々なお話を伺いましたが、本当に高いところを目指している熱い思いがビシバシ伝わってきました。「毎年、今年が最後という思いで、今まで積み上げてきたものを活かせば必ず今までの中で一番よいものができる。100%出来ることはやる。」と迷いの無いまなざしで話された姿がとても印象に残っています。



畑を後にして、キュヴェ・イケガワを仕込む井島さんにお会いするためシャトー酒折へ。マスカットベリーA・樽熟成とキュヴェ・イケガワをバレルテイスティングさせていただきました。


セラーの樽を見るとなにやら楽しげならくがきが…。こちらは私も隠れファンのシャトー酒折ブログの筆者が樽熟中のフレーバーを絵で表現したものだそうです。この日彼女は暗闇ウナギイヌのTシャツでお仕事中。赤塚不二夫追悼Tシャツでしょうか!?かなりセンスを感じます(笑)。



さてベリーA、樽熟成のものは年を追うごとにエレガントになっていく印象。どんどんシンプルな造りになってるのかな?と思いきや、実は造り的にはもっと手を加えているとのこと。対してキュヴェ・イケガワは池川さんが手を加えることを許してくれないので(笑)醸造はとてもシンプル。葡萄の味をストレートに出したワインだそうです。以前のビンテージは赤いイメージがあったのですが、樽熟中のものはもう少し濃い色の果実のイメージ。


個人的には、池川さんの葡萄を井島さんが自由に仕込んだワインを飲んでみたいな。きっとむちゃくちゃ美味しくなりそうです。


醸造と栽培、其々の分野のプロ同士が最高のパートナーシップの元造りだすワイン。これからどんなものが生まれるのか、とても楽しみです。


池川さん、井島さん、お忙しい中本当にありがとうございました!

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